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なぜ血中酸素濃度を測らなければならないのか

鼻・口から吸い込んだ酸素が血液中のヘモグロビンと結合し、全身に運ばれることによって、人間の生命は保たれています。
しかし血液中の酸素量が一定レベルを下回ると、立ちくらみ・めまい・卒倒などの症状が起き、最悪の場合生命の危険すらありえます。

これらによって倒れた患者を即救急車で病院へ送るか、保健室での応急手当てで十分かを判断する目安が「血中酸素量」なのです。

いつ、どんな時に血中酸素濃度を測るべきか?


■突然立ちくらみなどで倒れたとき
■呼吸困難におちいったとき
■麻痺・ひきつけ・ケイレンを起こしたとき
■登山者が酸素の薄い高山で、酸素濃度に順応していく過程をチェックする時
■激しい運動中、気分が悪くなったとき
■鼻や口や呼吸器官に異物が詰まったり、溺水、生き埋め、などによって窒息状態におちいったとき
■睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング治療時に
・・・・などなど

学校の児童・生徒が体調不良を訴えたとき、とっさの判断で酸素濃度を知ることができれば、児童生徒を即救急車で病院へ送るべきか、それとも養護室での休憩で十分かがすぐに判断できます!!!

パルスオキシメータはどうやって血中酸素濃度を測る?

パルスオキシメータの指をはさむ部分は、発光部分とセンサーで構成されています。発光部分は赤色光と赤外光を発し、これらの光が指先を透過したものをセンサーで測定します。
血液中のヘモグロビンは酸素との結合の有無により赤色光と赤外光の吸収程度が異なるので、センサーで透過光を測定して分析することによりSpO2を測定することができます。(透過光全体のうち動脈血を透過したものと静脈血や軟部組織を透過したものの区別は、拍動のある成分が動脈血によるものであることを利用します。)

また、拍動のある成分より脈拍数も測定できます。

「正常な血中酸素濃度」の目安は?

健常者のSpO2(注)は96~99%です。
しかし、肺や循環器に慢性の疾患を持ってあられる方が風邪や肺炎を起こすと、急激にSpO2が下がることがあります。
一般に、SpO2が90%を切れば(急性)呼吸不全と判断されますが、90%にまで下がっていなくとも平常のSpO2から3%-4%の下降をすれば何らかの急性の疾患を引き起こしている可能性があります。

【結論】
●酸素飽和度は理想的には96%~98%であるが、患者によっては普段から低いこともあるので、状態安定時の数値を知っておくべし。
●普段より低い数値の場合には指をかえて測定する。状態安定時より3~5%以上低いか、または、90%を下回る場合は速やかにかかりつけ医に報告するべし。

(注)血中酸素量を著す値です。当製品のモニター部分にも表示されます。

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